こんにちは、奥村です。先日ついにステッキ職人に弟子入りをさせて頂くことができました!
師匠の経歴について簡単にお話ししますと、自動車部品等の金属加工の会社を営んでこられていて、その部品加工の技術を活かして定年後はオリジナルの製品づくりをしたいと考え、ステッキ作りをスタートされました。
自動車部品などは加工精度を1/100や1/1000mm単位で求められる世界です。またメーカーからの要望で試作品を製造することもあります。その様な技術力がステッキ作りにも活かされています。
自動車部品などは加工精度を1/100や1/1000mm単位で求められる世界です。またメーカーからの要望で試作品を製造することもあります。その様な技術力がステッキ作りにも活かされています。
例えば上の写真はT字ステッキの手元の製作段階ですが、手元と支柱を繋ぐための金属を通す穴を手元と支柱に開ける必要があります。この穴がずれてしまうと繋ぎ合わせた時の歪みにつながるので正確な作業な必要である重要な工程です。ドリル(工具)に対して平行にワーク(被切削物、ここでいう手元)を設置する為に予め加工面を削ったり、中心部分に穴がきているかを細かく確認しながら作業を進めます。
手元と支柱とを繋ぐ部品にも工夫があります。棒に茶碗型の溝を付けることで手元も支柱も抜けにくくするという配慮が施されています。これを見たときは思わず「すごいな!」と声に出してしまいました。曲がりのステッキに比べて継ぎがあるT字は接合部分の強度が重要ですが、これらの技術と工夫で担保されているんですね。
手元と支柱とを繋ぐ部品にも工夫があります。棒に茶碗型の溝を付けることで手元も支柱も抜けにくくするという配慮が施されています。これを見たときは思わず「すごいな!」と声に出してしまいました。曲がりのステッキに比べて継ぎがあるT字は接合部分の強度が重要ですが、これらの技術と工夫で担保されているんですね。
師匠はアルミ合金製のステッキから木製ステッキまで製作しています。特に木材は植物、自然の素材なのでその木目などは一点一点違った模様を楽しめます。
またWalking Stickと違いT字ステッキは曲げの行程こそありませんが、天然素材故の難しさはあります。木材の反りに考慮して、角材を支柱の丸い形に製材した後、すぐには加工せずにしばらく乾燥させてからステッキ材として使用されています。
この様に細かな配慮の上にモノづくりが行われているということを改めて実感出来ましたし、今回僕がすごくワクワクしたのは、目の前で素材が次々に形になっていったことです。師匠は頭で思い描いたステッキを形にするために、木を削るための道具や治具(部品を固定する補助具)など、パーツ毎にそのステッキ作りに最適化したものを自ら作り出します。まさに技術で無いものをあるものに変えていくことが出来るのです。
「自分で欲しいものを形に出来たら面白いだろうな」という想いと、こんなのあればなっていう想いがある人のアイデアを形にしていくサービスが作れないかなと、職人に成りたい自分と起業家としての自分がぶつかりました(笑)。
最後に今回師匠が弟子入りを認めて頂いた理由は、作り手の気持ちをよく分かった上で商売して欲しいとの想いからでした。「無茶振りして来るなよ!(笑)」という牽制の意味もあったのかと思いますが、簡単に出来るものではないし(本当に簡単そうにこなしてしまうのですが、自分でやって見るとその技のすごさを実感します。)、製作工程を良く分かった上でお客様に提案して欲しいということなのだと受け止めました。
世の中で本当に必要とされるモノを形に変えていく。そんなことが出来る様に成りたい。そう強く感じた修行でした、本当にありがとうございました!
最後になって余談ですが、修行初日の夜は師匠行きつけのお店にお招き頂きました。その際に偶然にも私が前職時代に担当していたお客様(会社)とも取引されていたということがわかり、盛り上がりました。私も金属加工業と近いところにいたので、話が弾みました。良かった(笑)。
またWalking Stickと違いT字ステッキは曲げの行程こそありませんが、天然素材故の難しさはあります。木材の反りに考慮して、角材を支柱の丸い形に製材した後、すぐには加工せずにしばらく乾燥させてからステッキ材として使用されています。
この様に細かな配慮の上にモノづくりが行われているということを改めて実感出来ましたし、今回僕がすごくワクワクしたのは、目の前で素材が次々に形になっていったことです。師匠は頭で思い描いたステッキを形にするために、木を削るための道具や治具(部品を固定する補助具)など、パーツ毎にそのステッキ作りに最適化したものを自ら作り出します。まさに技術で無いものをあるものに変えていくことが出来るのです。
「自分で欲しいものを形に出来たら面白いだろうな」という想いと、こんなのあればなっていう想いがある人のアイデアを形にしていくサービスが作れないかなと、職人に成りたい自分と起業家としての自分がぶつかりました(笑)。
最後に今回師匠が弟子入りを認めて頂いた理由は、作り手の気持ちをよく分かった上で商売して欲しいとの想いからでした。「無茶振りして来るなよ!(笑)」という牽制の意味もあったのかと思いますが、簡単に出来るものではないし(本当に簡単そうにこなしてしまうのですが、自分でやって見るとその技のすごさを実感します。)、製作工程を良く分かった上でお客様に提案して欲しいということなのだと受け止めました。
世の中で本当に必要とされるモノを形に変えていく。そんなことが出来る様に成りたい。そう強く感じた修行でした、本当にありがとうございました!
最後になって余談ですが、修行初日の夜は師匠行きつけのお店にお招き頂きました。その際に偶然にも私が前職時代に担当していたお客様(会社)とも取引されていたということがわかり、盛り上がりました。私も金属加工業と近いところにいたので、話が弾みました。良かった(笑)。