やりたいこと、やらなければいけないことが山積ですが、ひとつひとつ、お客様や関わる人のことを考えながら丁寧に仕事をしていきたいなと感じます。
また、モックアップが出来上がるまでに少々時間が掛かったのは、土台となるプラ板の加工とそこに印刷物をいかに貼り付けるのかという検討があったためです。地味な作業ではありますが、これも「大切な企画・製造工程だなぁ」と学びも多かったと思います。個人的には、奥村の器用さ、DIYスキルが日に日に上がって行っていることに驚いていたりします。
「製品特徴や使い方を正しく理解すれば、ステッキはもっと楽しいモノになる」ということをお客様と接する中で強く感じます。仕方なく杖を使い始めるのではなく、それぞれの好みやこだわりに合った製品を選ばれる方が一人でも多くなればと想い、コミュニケーションの場づくりを大切にしていきたいと思っています。
また、GAARUの製品に直接関係のないモノであっても、地域の高齢者、アクティブシニアの方々が興味を持たれるコンテンツの開発に取り組んでいきます。これは、「モノを売る」従来のメーカーの役割から、「人と人とのつながり、コミュニケーションを作る」新しいメーカーになりたいという想いがあるためです。「ないものが、ある」の理念を実現するために必要な表現だと思います。
「モデルが居るともっとイメージがし易いのになぁ」とアドバイス頂きながら、従来の製品の「お年寄り」というイメージもあって内容も、調整も進められず、撮影が出来ていませんでした。「そんなことはない、お洒落のアイテムです」というメッセージが少しは伝わり始めたのでしょうか、協力してくださる方が出てきました。本当に感謝申し上げます。
英国紳士や明治の文豪、さらに歴史を遡れば高官や貴族の権威の象徴(詳しくはブログ、「なぜステッキを持つのか、歴史を遡って考えてみる」をご確認ください。)であったというステッキ。本来の使われ方や成り立ち、そこに気付く、また関心を持ってファッションに取り入れて下さる方が増えていく様に、写真を中心に表現を磨いていきたいと思います。
写真は組み立て途中の展示台ですが、ブランドと製品コンセプトを守りながら、まずはシンプルなディスプレイを組み立てたいと思っています。その中で、「ないものが、ある」と感じて頂けるような一工夫を作りたいなと画策しております。ホームセンターなどのDIYコーナーに頻出しております、自分でいろいろ試して作ってみるのは楽しいですね。
この他にも並行して進めていることが沢山ありますが、とにかくひとつひとつ丁寧に。そして、その取組みから楽しさや喜びを感じて頂ければと思います。