GAARU のサイトもそうだけれど、自分で作ったサイトを更新するのはなかなか腰が重くなりがち。「誰に、どの様な内容を伝えたいか」というところからサイトの構成を考えていかなければいけないし、そうした情報を取捨選択してひとつの箱に納めなければいけないので、結構アタマを使うし労力もいる。特に「伝える」、「コミュニケーション」という目的の本質を考えると、文章オンリーで構成するよりも、写真や動画を活用していくことになるけど、それを準備するのも大変だ。職人の方々は"作り出すこと"に集中していて、その合間にカメラを準備してというのはなかなか現実的ではない。
そうやって試行錯誤してようやく作ったサイトだからこそ、一度完成させると「それ以上のものを!」という気持ちはなかなか持ちにくいのではないだろうか。現にこのサイトの更新、ブログでさえも、ストップしていた時期がある。
一方で、サイトの更新頻度は重要
昨年末くらいまで更新をストップしていた(新しいコンテンツが追加されていなかった)のだけど、最近気が向いた時にはメモでも良いので文章や写真を残しておく様にしている。(このブログも正しく、それです。最近のブログは丁寧な言葉使いよりも口語に近い文章を書いているのも、それです。言い訳)
実感ベースの話にはなってしまうけれど、GAARUで言えばステッキとフローリストケース、と若干数の豆知識的なブログがコンテンツとしてあるけれど、他の方のサイトで新しいコンテンツやページが増えてきていると思う、僕がサボっている間にも。例えば、「イベント出店のお知らせ」とか「新製品の発売」でページ。
そういう中で新しいコンテンツがないところは、やはり相対的に評価が下がってしまうのは仕方がなかったんじゃないかなぁと。
もちろん、質も重要
より多くの人にリーチする様になってきた反面、直帰率が上がってしまっていたり、滞在時間が短くなってしまっていたり。新しい課題が一杯出てきた様にも感じる。「なんだこの人、気になるな・・・他のページも読んでみようかな」と思ってもらえる人が一人でも多くなる様に、ひとつひとつのブログも誠意を込めて作っていかないと行けないなと思う。
でも、後ろの話にも繋がるのだけれど、いくら文章とはいえ、思っていないことを書くのは嫌だという気持ちが強い。場の空気やコミュニケーションを作り出せる人というのは、そういうところが自然に上手く出来るんだろうな・・・と反省しつつも、毎回反省を繰り返して、少しずつ自分を変えていこうと思う。「求められていること=ニーズに応える」という根本的な目的は変わらないはずだから、これは自分の問題である。
同じ様な悩みがある人は多いと思う
やっと本題の SKLOのサイトリニューアルの件。
草案、テストサイトをお見せした際のフィードバックがとても印象的だったので残しておきたい。
「自分だけだとなかなかアピールしにくいこともあったと思います。」
「何度も足を運んで、しっかりと見てくれる人だから引き続き頼みたい。」
特にこの2点は、今後の自分の活動の支えになる言葉だと思っている。とても嬉しかった。
前のコメントは、上述の様に自分が体験しているからよく理解出来る。客観的な立場だからこそ分かるセールスポイントも沢山あった。「こんなことも伝えた方がよりお客さんは安心してくださる(=実際に自分がSKLOさんにレザーの製作をお願いしている立場だから)」というのを少しでも見つけ出すことに注力した。
2つ目のコメントをいただけたことは嬉しいことだけれども、それ以上にこのコメント以後メンバーの方々本人の本気度も上がっていることが嬉しいし、作業を楽しくしてくれる。「こういうことも伝えたい」、「これは違うと思う」という正直なコメントを頂ける事でよりシンプルでわかりやすいサイトに日々なってきていると感じる。
写真や動画の撮影にはより多くの時間が掛かる。だから、どういう目的で、誰に何を伝えるのか。そのためにはこういう場面で、こういうコメントで・・・と事前に練りに練りまくって臨むものだと思っていた。
もちろんそれは正しいことだけれども、「一度作ったからこそ分かる改善点」が必ずあるとも思う。それが今回の大きな学びだと感じている。光量や構図と言ったテクニックの話もそうだし、コンテンツを公開するタイミングにはサービス内容がアップデートされているかもしれないとか。日々変化していくものが沢山ある。
だから段落タイトルの通り、「やりきったぞー!!!」という気持ちではなく、より良くしていくために、ひとつひとつ積み上げていくという心構えが大切だと思う。お言葉を拝借するならば「勝って驕らず、負けて腐らず」だ、keep 平常心、stay cool、take it easy。この作業にはそもそも勝ち負けとかないですけどね。
それに「やっぱりこういう風がよかったかなぁ」という迷いも、同じ様にブランドオーナーとして(大分規模が小さいけれど)、共感できているのかもしれない。迷いながらも一手を打っていくのが、楽しさだとも思う。幸いフィルムやテープの時代ではなく、デジタルコンテンツは量産出来る。心ゆくまでコンテンツづくりを楽しみたい。
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