素敵屋Alookの店主 小倉様がステッキを商材にしたお店を始められたのは今から約12年前のことです。お母様が人工関節にされて、リハビリのため杖が必要となったことがきっかけで、杖探しを始められたことが開業の原点だと伺いました。
当時の杖と言えば無地で地味な物が主流で、いかにも介護用品という見た目でこれまで杖とは無縁であったお母様にとっては、とても受け入れがたいものであったと言います。
そんなお母様の為に、出掛けることが楽しくなるようなステッキをプレゼントしようと探しているうちに、あるアメリカ製のステッキに目を奪われたそうです。そのカラフルで遊び心のあるデザインに衝撃を受け、「これしかない!」と、感じたそうです。お母様を通じて見えた日本での福祉用具のデザイン、杖=介護用品というイメージに不満を感じていた小倉さんは、服飾関係に携わっていた経歴を活かし、自身でのステッキ製作もスタートすることになります。
今では花柄などカラフルな杖が増えましたが、前述した通り当時はその様なカラフルなものはほとんど存在していなかったので、小倉さんのステッキはいく先々で「それどこで買ったの?」と声を掛けられる存在であったと言います。お客様から「こんな杖を探してました!」というメールを貰うたびにお洒落なステッキの必要性が高まっていると感じるそうです。
「ステッキを歩行補助具からアクセサリーへ」という想いを持ち続ける小倉さんは、
その実現の為に現在も取り組みを続けておられます。ステッキ本体は勿論、ステッキのストラップなどのアクセサリーを装飾したり、ここではまだお話出来ないアイデアも計画中とのことです。
今回Alookさんにアプローチさせて頂いたのは「ふなばしセレクション」という船橋市が推進する船橋の優れた産品を認証する取り組みに応募したことがきっかけです。
一次審査通過製品はららぽーとTOKYO-BAYにて一般展示されたのですが、そこで同じく一次審査を通過されてご一緒させて頂いたのがAlookさんでした。偶然にも船橋市に2つのステッキメーカーが。展示をご覧になられた方も驚かれたのではないでしょうか。これは是非ご挨拶にお伺いしようということで、お時間頂き、それぞれの起業の想いを話し合う中で、提案するステッキの趣向は異なってるけども、「ステッキのイメージを変えたい」という想いが重なり、今回のお付き合いに繋がりました。
同じ船橋市に本店を構える者として、連携したお取り組みをさせて頂ければと思います。どうぞ引続きよろしくお願い致します!