ブログはプレゼンテーションと似ています。誰に対して、何を伝えるか。身の回りで起こっている様々な事象を俯瞰的に眺めながら、「これ!」というテーマを見つけ出します、というよりも絞り込みます。
その後に、キーメッセージを支えるサブメッセージ、論拠を整理していきます。言い換えると目次を作って、段落ごとにタイトルと内容を精査していくという作業です。そこに裏付けのために数字の収集などを本格的にすれば、ほぼ会議資料やプレゼン作りと同じ工程だなと感じます。
答えがなくてもいい
必ずしも明確なメッセージがなくとも、書き残しておくことは大切だとも思います。極論、「わからない!」がタイトルでも良い。ここが資料作りやプレゼンと大きく異なるポイントです。
"connecting the dots(点と点を結びつける)"と言う通り、ひとつひとつに大きな意味がなくとも、そうした物事の共通項が見つかる場合が多々あります。「あー、あの時はよくわからなかったけど、こういうところにピンッときていたんだな」とそれらを並べて見るとわかります。でも、書き残しておかないとそれらの気付きはないかもしれません。
例えば、GAARU はパートナー様を紹介するブログを更新していますが、「なぜこのお客様と出会えたのか」、「どういった点で僕たちはこのお店に置いて頂きたいと思ったのか」、「その後、当初の想いに正直に、しっかりとコミュニケーション出来ているか」などなど、時間があればひとつひとつの記事、文字を読み返しながら、次のアクションにつなげています。これはブログを続けていてとても有意義だと感じるポイントです。
公言することで、実行する。
お客様を始め、パートナー様、お世話になっている地域の方々、そして友人や家族までお蔭様で大変多くの方々にこのブログをご覧頂いています。
嬉しくもあり、場合によっては大変なことでもあるのですが「この前のイベントの話、楽しみだね!」とか「あのステッキの詳細教えてよ」とかコメントを頂きます。自分が思っているよりも、深く読み込まれている方が多かったです。
だから、ここで発言したことは出来る限り有言実行していくことが大切だと思います。信頼や仲間は小さな積み重ねから出来ていきますよね。また逆に言うと、何となく腰が引けることもブログで書いてしまうことで「やるしかない!」状況に自分を追い込んでしまう。そういった効果もあると思います。
「足りない部分を探して何も提案しない、いつまでも実行しない」ではなく、3点でも18点でも良いから始めてみる。そこから、納得いく点数を目指すにはどうすれば良いかと模索する姿勢が、ブログやウェブサイトの運営とそこからの実行について大切かなと思います。
何事も「何のため」が大切です。そして、アタマの整理とそれを実際の言動にフィードバックするためにブログは大いに役立ちます。
一方で、ブログを書く理由は人それぞれ。だから目的をしっかりと考える事。そしてその理由を明示、明言することが大切です。クリアなメッセージ、ぶれない姿勢こそコミュニケーションの要諦だと思う今日この頃です(偉そうに言ってすみません、自分に向けてのメッセージでもあります)。