「何のために会社を辞めて、ここからスタートするのか」最初のうちは自分たち自身の事もよく分かっておらず(言葉でうまく説明出来ていなかったという方が正しいかもしれませんが)、一つ一つの言動をお互いに確認して日々修正していったことを思い出します。その合間に眺めていたのがこの橋です。
GAARU の使命を”つながりをつくること”としたのは、また、単にお洒落なステッキではなく”大切な人への贈り物”と Walking Stick を定義したのは、その様な想いがあったからです。
「このロゴってどういう意味なの?」という質問をよく頂きます。答えを先に言ってしまいますが、これは GAARU の"AA"を、川にかかる橋をモチーフにしてデザイン仕直したものです。 今回は”なぜ橋にこだわったのか”というお話をさせて頂きたいと思います。 GAARUのふたりが思索に耽る時、事務所から少し離れたこの川に来てよく話をしています。「平日の昼間に川沿いに座り込んで、話し込む男二人は怪しいのではないか・・・」という話は少し置いておいて(見かけた方はお声をかけてください、運が良ければ、気の利いた返しがあるかもしれません)、内容はすごく真面目でした。 「何のために会社を辞めて、ここからスタートするのか」最初のうちは自分たち自身の事もよく分かっておらず(言葉でうまく説明出来ていなかったという方が正しいかもしれませんが)、一つ一つの言動をお互いに確認して日々修正していったことを思い出します。その合間に眺めていたのがこの橋です。 ストーリーぺージで詳細はお話させて頂いていますが、GAARU創業のきっかけは祖母の「杖は恥ずかしい」という言葉です。実はこの話の中では省略してしまったとても大切な事実があります。それは、祖母は杖を使用していることを3年間も僕に隠していたということ、そして”それに全く気づいていなかった自分への後悔”です。 自分で言うのは少し気が引けますが、社会人になってからは平日は朝早くから夜遅くまで仕事に打ち込み、休日は休日で好きなように過ごしていました。20年以上暮らした実家にはほとんど帰らず、途中海外で暮らすこともあり、家族のことなど露知らず自分勝手に生きていた様に思います。そんな中、久しぶりに帰った実家で見た祖母は以前の様な元気な姿ではなく、話すことも苦労話が多くなっていました。自分にとっては、突然老け込んだ印象でしたね。 この経験をきっかけに僕はステッキへの思い入れを深めていく訳ですが、よく考えてみると物事と自分の感情の始まりは、コミュニケーションのなさに問題があったのではないかと思います。もっと頻繁に連絡を取っていれば小さな変化に気づけたのかもしれないですし、この様な問題は祖母だけでなく、今後他の家族や友人との間にも起こりうるのかなぁとも考えてしまいました。 人生において、物理的・心理的変化というのは常に起こるものだと思います。そこから生まれる人と人の距離の変化というのも仕方のないものです(と言い訳したい)。一方で、そのことを分かった上で物事を選択し、行動を起こしていけるかどうかがとても大切だと感じています。 GAARU の使命を”つながりをつくること”としたのは、また、単にお洒落なステッキではなく”大切な人への贈り物”と Walking Stick を定義したのは、その様な想いがあったからです。 ふたりの前にいつもあった”橋”をロゴとして刻み込むことで、この想いを一人でも多くの方に伝えたかった。そして自分たちが初心を忘れないようにと思っています。
0 コメント
あなたのコメントは承認後に投稿されます。
返信を残す |
GAARU Blogイベント情報、プレスリリースなどGAARUに関する新着情報についてはこちらでご確認ください。 アーカイブズ
7月 2024
カテゴリ
すべて
|