雑誌を眺めながらふと思ったのですが、「洗練されている」の解釈が難しいと思いませんか。
一般的な製品開発を思い浮かべてみると、カラーはモノトーンで、部品や成形は出来るだけ少なくして、「とにかく削る」ことを第一義にする。言い換えると” Minimal ミニマル”という言葉なのかな。確かにこうやってデザインされた製品は見た目が格好いいんです。シュッとしてる。欲しくなる。特にお店とか展示会で見せられると憧れてしまいます。雑誌もそうです。
一方で、それを使用するかどうかは別の話なんだなと。自分の言動を振り返ってみて思いました。世界観には憧れるんですが「実際にそれ自分の部屋に置いたら浮くよな」って感じで諦めていることって多いんです。実用性ということでしょうかね。「お洒落は我慢」と言う人も居るので、あくまで僕の価値観ですが。
そんな事を考えながら思い出したのが、ディーター・ラムスというデザイナーの方(ぜひ名前で検索してみてください)の言葉 "Less, but better" です。この "better" というところが肝心なんじゃないかと。
要するに、美しいだけでなく機能的でなければ素晴らしい製品とは言えないということだと僕は考えています。
そこで色々調べていって行き着いたのが冒頭の写真にある言葉、"In the beginning was the question of what we really need すべての始まりは、私たちが本当に必要なものを見極めること"です。世の中で認められているデザインやプロダクト、サービスは、このあたりが徹底されているんだろうなと思います。
品(美しさ)だけでなく、質(機能性)を兼ね備えたプロダクト。それが GAARU の原点となる様に努力を続けていきます。