人間には五感がある
五感(ごかん)とは、動物やヒトが外界を感知するための多種類の感覚機能のうち、古来からの分類による5種類、すなわち視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚をさす。この伝統的な分類を前提として、人間の感覚全体を指すために「五感」という表現が用いられる場合もある(「五感を鋭くする」など)。引用元:wikipedia
現代は昔に比べれば遥かに安全で衛生的ですが、この感覚、五感が優れているほどより自分にとって良い判断、行動が取れるということが言えるかもしれません。
どれだけ多くの感覚、喜びを提供できるか
ステッキの選び方を直接的に説明するわけではありませんが、匂いに誘われて飲食店に入ってしまうということや、ナイロンなど合成繊維の製品に比べて重く使いづらいけど高級感のある革製のバッグを選んだといった経験が皆さんにもあると思います。
機能やコスパだけではない判断がそこにはあるはずです。
また、デザインが良くても使いづらいものは受け入れられないでしょうし、防水や耐久性をあげるために塗料を沢山使って匂いがきつくなる様なことがあってはいけません。
より多くの感覚に訴える、喜びを提供できる製品こそが長く支持されるものだと考えています。
視覚に訴える、曲がりのステッキの美しさ
Walking Stick 、特に木目が美しいのは、一本の樫を曲げて作るからです。板から切り出したり、板を貼り合せて作ったステッキとは異なるということが見てご理解頂けると思います。また、その美しさを損なわない様に作られたレザーカバーは、よりステッキに綺麗に密着するため167個(通常の革製品よりも倍の間隔で)のステッチ穴が開けられています。
こうやって数字を出すところは”感覚”ではなくロジックですね、ご容赦ください(笑)。いちいちこうやって考えなくても、直感的に判断できるということが感覚が研ぎ澄まされている、優れているということなのでしょうね。頑張ります。
触覚、手に馴染むということ
色々なステッキを持ち比べて歩き回ってみたりするのですが、時間が経過するにつれ手触りというのは気になってくるものですね。汗などによる湿気もありますし、やはり直接木や金属を握るよりは柔らかさがあるので、持ちやすいと思います。
聴覚、地面を付いた時の音
科学的な根拠を準備したいなとは思っているのですが、木製のステッキをご使用される方には「長い時間突いていても、肘が痛くなりにくい」ということを仰る方が多いです。これと音については関連性があると考えています。素材が柔軟だから力を逃しやすく、音が鳴らない。金属は固い、が力を逃せないので音が鳴ってしまうということではないでしょうか。
また、余談にはなりますが、車にこだわりの強い方の話を聞かせて頂くと「ドアを閉めた時の重厚な音が良いんだよ」とか「エンジンの音が違う」ということをおっしゃる方も多いですよね。聴覚というのは、思った以上にイメージ形成や物事の判断に影響を及ぼすのかもしれません。
より自然な感覚で付き合えるステッキを
一方でGAARUがお約束するのは、より自然な感覚で皆様に寄り添うプロダクトをお届けするということです。だから、装飾や部品は少なく。飽きが来ず、長く使って頂けるものを。そう考えています。
そのジレンマは分かりづらいということです。特に視覚の部分では目立たないという欠点があります。じっくりと製品に触れて頂き、納得した上で選んでいただくものなのかなぁという想いが日に日に強くなっています。だから、当ブログでも何度かご紹介しているパートナー様の店舗にはぜひとも足を運んでいただきたいと思いますし、想いを共有できる新たなパートナー様を見つけられる様、頑張っていきたいと思います。
それぞれのお店が持たれている雰囲気、これも五感に作用する重要なポイントだと思います。ぜひ素敵なお店でGAARUと出会って頂きたいと思います。